2016年9月13日火曜日

人権講座

9月10日(土)

「あずさからのメッセージ」

命の輝く感動の授業

講師:是松 いづみさん(㈱ことほぎ 専任講師)


 講師の是松さんは、普段、あずさちゃんの成長と向き合いながら「あずさからのメッセージ」と題した授業を子ども達にされてるので、今回は小学6年生になったつもりで授業を受けました。

 日直さんの「姿勢を良くしましょう。今から授業を始めます。礼」の言葉で授業開始。あずさちゃんのお兄ちゃんとお姉ちゃんに「あずさはダウン症で、これから先もずっと自分の名前も書けないかもしれない。」と初めて伝えたそうです。「さあ、あなたなら何と答えますか?」と先生が問いかけると、会場からいろいろな回答が出てきます。お兄ちゃんの答えは、あったかくて驚きの中身でした。
 「こんなに可愛いっちゃもん。いてくれるだけでいいやん。」とお兄ちゃん。
 あずさちゃんが成長したある日、お姉ちゃんは「もしかしたらあたしも障がいのある子を産むかもしれん。」と言ったので「そうだとしたらどう思うの?」と尋ねると「そうだとしたら面白いね。だって色んな子がいたほうが楽しいから。」と、はっとする答えだったそうです。

 先生の授業を聞くと、あずさちゃんは愛情いっぱいの家庭に育ち、思いやりいっぱいのお友達や先生に出会い、温い地域の方々に支えられて成長しているんだと感じずにいられませんでした。そして、またあずさちゃんの存在がみんなを優しくし、思いやりのある心を育ててくれていると気づきます。
 今日の授業で私たちの心もあったかく、そして感動に包まれ、優しい気持ちで帰れました





「おかあさんへのメッセージ」

                                

あなたの息子は、
あなたの娘は、
あなたの子どもになりたくて生まれてきました。

生意気な僕を
しっかり叱ってくれるから
無視した私を
諭してくれるから
泣いている僕を
じっと待っていてくれるから
怒っている私の話を
最後まで聞いてくれるから
失敗したって
平気、平気と笑ってくれるから
そして一緒に泣いてくれるから
一緒に笑ってくれるから
おかあさん、
ぼくのおかあさんになる準備をしてくれていたんだね。
私のおかあさんになることがきまっていたんだね。
だから、
ぼくは、
私は、
あなたの子どもになりたくて生まれてきました。