「がんを学びませんか?」
乳がん・前立腺がんの体験談
講師:NPO法人 ストップ・ざ・がんの会さん
波多江忠彦さん、田川羊子さん
波多江忠彦さん、田川羊子さん
ピンクリボン月間である10月に、波多江忠彦さんと田川羊子さんに前立腺がんと乳がんの体験談をお話していただきました。波多江さんは別の病気で入院中に、たまたまPSA検査を受けてがんが見つかりました。(PSAとは血液中の「前立腺特異タンパク質」のこと。血液検査で基準値以上になると前立腺の病気が疑われる。特に前立腺がんに反応し、腫瘍マーカーとして使われる。)
奥様の伸子さんは色んな情報を集め、治療法や最適な病院を探したそうですが、最後に治療法を決めたのはご本人で、放射線治療を選択されました。照射回数38回。照射中は痛みはないが、頻尿や下痢などの副作用もあり、照射前の体の準備が大変だったそうです。
「早期発見・早期治療」より「早期発見・適正治療」。前立腺がんとの正しい付き合い方は「怖がりすぎず、あなどらず」と話されました。とりあえず1度PSA検査を受けてみて、自分のがんのリスクを確認してみて下さい。
田川さんは、ある日お風呂上がりに右胸にしこりのあることに気づきましたが、なかなか病院に行くことができず数ヵ月後やっと検診に行き、ステージ1の乳がんであることが分かりました。夕食の時に家族にがんであったことを話すと、中3の娘の目から手の止まった茶碗にいくつも落ちた涙を忘れられません。だからがんに負ける訳にはいかないと思いました。1人では越えられなかった苦しみを、家族や友達、みんながいたから越えられました。とお話されました。
「今日の検しん」は「明日の安しん」
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