2022年6月10日金曜日

内浜好齢大学

 身近な人権

ユニバーサルデザインとバリアフリー

講師
講師:河原 行孝さん
(人権教育推進員)

ユニバーサルデザインとは、障がい者だけでなく、誰もが利用しやすいデザインで、どのよな人にとってもわかりやすく、安全に、安心して使うことができるモノをつくるという考え方です。例えば、シャンプーとリンスの容器の違い、水道栓、ドアノブ、スイッチ、点字のある器具など、近年、バリアフリーを重視した施設・設備は非常に増えてきている。しかし、「ソフト面」が伴っていなければ意味がない。「優先席」やハート・プラスマーク、ヘルプカード、母子手帳と一緒にもらえるマタニティマークなどの意味を理解し、配慮する心配りが大切です。席は、自分よりも必要としている人がいたら譲ればよいのです。スマホに夢中になっている人の近くにペースメーカーを植え込んでいる人、見た目ではわからない障がいを持つ人がいるかもしれない。多目的トイレ(みんなのトイレ)は、そこしか利用できない方が優先になります。その他の方が使う場合は配慮が必要です。国交省は11月10日(いいといれ)から12月9日までトイレの利用マナー啓発キャンペーンを推進しています。地下鉄の電車を待つ時、点字ブロックの上でスマホをしていた人が視覚障がいの方とぶつかったことがありました。また、エスカレーターの片側空けで、右手でないと手すりをつかめない方が右側に立つというケースもあり、なぜ片側空けしないようにと言われているのか、その意味を理解しておきたい。