2018年1月30日火曜日

人権講座

1月27日(土)

「音楽で学ぶ人権」
~学ぶことは変わること~

講師:山口 裕之さん
(マザー・アース人権啓発研究所主宰)

これから少しだけ、自分自身のために、自分と向き合うために時間を使って下さいと、参加者に語りかけて、オカリナの美しい演奏とともに講演が行われました。
「人生は出逢いと縁と別れです」という瀬戸内寂聴さんの言葉を紹介しながら「人は愛を学ぶためにこの世に生まれ、・・・あなたの思いと行動が周囲を明るく照らしてきた」と映画『めぐり逢い』主題歌の演奏。映画『The Rose』や『おもひでぽろぽろ』の主題歌「愛は花、君はその種子」、また、ルイ・アームストロングの歌で有名な「このすばらしい世界」の演奏。これらの曲に共通する言葉は「愛」。私たちが人権のまちづくりをしていく上で大切な言葉ではないでしょうか。
先生が小学校で教鞭をとっていた時、手話を覚えていた子どもが「手話は、私たち耳の不自由な人と話す方法なんですね」と自分のこととして成長したことを紹介され、「わたしと小鳥とすずと」(金子みすず)の詩を手話で伝えようと、参加者全員で手話に挑戦しました。
また、東日本や熊本・朝倉の被災写真を見ながら、被災されたお年寄りがボランティアの学生に、災害復興で一番大事なものは「人のつながり」と言われたことを聞き、「花は咲く」をオカリナの伴奏で歌いました。
私たちの人権認識を深めるためには、「私たちはなぜ○○を差別するのか・・・」と、先ず、自分はどうなのか問い直すことが必要であり、部落差別解消推進法の意義にふれながら、「差別は無知と無関心から生まれる」わけで、同和問題をはじめ人権課題をきちんと認識し、笑顔で地域の人々を照らして、社会を変えていきましょうと呼びかけられました。