2018年3月6日火曜日

人権講座

3月3日(土)  
 
「自分らしく生きる」
~多様な性から考えてみよう~
講師:石崎 杏理さんFRENS代表) 


福岡市は「人権を尊重し、人の多様性を認め合うまち」の実現を目指しています。今回の講座は、石崎さんに自らの経験をふまえて、性の多様性について講演していただきました。
Lはレズビアン(女性を好きになる女性)、Gはゲイ(男性を好きになる男性)、Bはバイセクシュアル(女性を好きになることも、男性を好きになることもある人)、Tはトランスジェンダー(生まれた時に割り当てられた性別と、ちがう生き方をする人/したいと思っている人)、そしてQ(クエスチョニング、自分の性のあり方が何に当てはまるか決まっていない、考え中)という用語の基礎知識の説明があり、田川市立金川中学校放送部の生徒さんが制作したビデオ『Like a Rainbow(虹のように)』を見て、性の多様性について学びました。

 性の多様性については、福岡市の人権読本「ぬくもり」の中にも教材として掲載されており、小学生にも講演されているとのこと。LGBTの人を「理解できない…」と思っているあなたへのアドバイスとしては、「理解する」より「慣れること」ではないかと。

 同性婚の法制化について、2015年の全国調査では、意外にも「賛成」の人の割合が51.1%に上り、20代では71.6%と非常に高いが、70代では24.2%と世代間の隔たりが浮き彫りになっています。

 自己紹介をする時に、生年月日や好きな色、好きな食べ物、趣味などを言って、トランスジェンダーですと言った途端、バ~ンと他の個性は跳んでトランスジェンダーという言葉が記憶されます。(これを私はバ~ン現象と呼んでいます)LGBTの子どもたちは笑いのネタにさらされたりすることで自己肯定感も低くなります。助ける人もいません。学校、家庭、地域に居場所のない子どもたちが、早い段階で相談できる環境作りが必要ですと強調されました。
 

 
最後に『四つ葉のクローバー』の詩を紹介されました。
 
四つ葉のクローバーに込めた想いは「あなたはあなたのままでいい」。
 
 
福岡市は4月、性的少数者(LGBT)同士のカップルを公的認定する「パートナーシップ宣言制度」を導入する。