2020年10月19日月曜日

第4回 サークル人権学習

17日(土)に第4回目のサークル人権学習を開催し、講師に生涯学習推進課 人権教育推進員の河原先生をお迎えしました。

まずDVD「サラーマット」を鑑賞しました。この作品のテーマは「SNS時代における外国人の人権」です。主人公は、新しく職場に来たフィリピン人のミランダに対し、様々な「違い」を「壁」だと捉え、面倒な存在だと感じてしまいます。しかし、自分とは異なる文化や考え方を持つミランダとの対立や交流を通して、新たな視点に気づかされ、「違い」は様々な問題解決の糸口になることも学んでいきます。ミランダの姿を通して外国人は「受け入れてあげる存在」でも「労働力」でもなく、助け合うことができる対等な仲間であること。また、SNSを傷つけるための道具としてではなく、人の心と心をつなぐために利用する様子を描いている作品でした。

河原先生は、「外国人の人権」「インターネットの人権問題」のほかに「新型コロナウイルス感染症に関する人権問題」についてもお話されました。新型コロナウイルス感染症が拡大する中、SNS上で感染者に対する誹謗中傷や心無い書き込みが広がっています。感染は誰にでも起こりうることです。相手を思いやる気持ちを持ち、正しく理解していけば、もっと良い地域になっていきます。コロナ禍の中だからこそなおさら人権を大切にしていきましょう。

【参加者アンケートより】

〇知らないことが差別につながることを肝に銘じます。
〇日頃人権問題について考える機会がないので、このような研修がとてもありがたいです。
〇外国人の住民が増えるなか、とても興味深い内容でした。ありがとうございました。
〇人権の大切さ、偏見のないことの重要性が分かった。
〇外国の方と接する機会がない気がしますが、子ども達は学校で全く気にせず過ごしているその姿に学ぶことが多い。
〇DVDが分かりやすく、「人が傷つく言葉をSNSに書き込まない」や「ご飯を食べているときはスマホを使わない」という基本的なことを学べて良かった。
〇DVDの視聴で気づかされる点が多々あり、良かった。人の大切なものを大切にすること。相手の立場に立つことだと思う。
〇SNSの良いところ、悪いところを表現していて良かった。
〇私の世代と親の世代で外国人に対する意識の違いを感じることがあります。SNSを使い始めた親世代にこそ、このような講座が必要かもしれません。
〇今の流れにあった内容でとても良かった。DVDが見やすかった。外国の方と仲良くなりたいと改めて思った。

コロナ禍の中、出席者を縮小して各サークル3名の参加で行ったサークル人権学習でしたが、充実した人権学習ができたと思います。参加されたサークルの皆さんありがとうございました。この学習を是非サークル活動へ生かしてください。