9月18日(金)
「どこでも美術館」
内浜公民館に美術館がやってくる
講師
上野 真歩さん、忠 あゆみさん
(学芸員)
福岡市美術館 学芸員のお二人をお迎えして、絵画を鑑賞しました。まずは、シャガールの作品に出てくるニワトリのような絵だけを切り取った紙に、一人一人が想像しながら色鉛筆で背景を描いていきました。宝塚の羽根を想像して描かれたものや、子ども達を描かれたものなど様々な作品が出来上がりました。
このニワトリのような絵は、シャガールの「空飛ぶアトラージュ」の一部です。この作品は、終戦の1945年に制作されました。前年に最愛の妻を病気で失って悲しみに暮れ、しばし制作から離れましたが、再起を期した一作だそうです。アトラージュとは「そり」のこと。そりに乗っているのはシャガールと亡き妻、そして娘だと思われます。眼下に広がる風景は、シャガールの今は見られない故郷「ロシア」でしょうか。亡き妻への愛に満ち溢れた作品だと思いました。
参加者からは「1枚の絵をじっくりと鑑賞出来て、とても楽しい時間を過ごせました」喜びの声をいただきました。芸術の秋、福岡市美術館は改装して新しい美術館に生まれ変わりました。ぜひ足を運んでみて下さい。
福岡市美術館ホームページ
https://www.fukuoka-art-museum.jp/