2017年10月17日火曜日

人権講座

10月14日(土)
 
「今を生きる子ども達に伝えたい」
~親として、大人として、地域として~
 
講師:熊丸 みつ子さん
(幼児教育専門家)

 ご本人曰く、女性版“綾小路きみまろ”と言われるだけあって、1時間半ぶっ通しのマシンガントークに笑って笑って、号泣しました。

 先生が何度もおっしゃっていたことは、「子育てはイライラするのが当たり前。イライラする自分も、イライラする子どもも順調よ!」ということでした。

 「子どもが人の言うことを聞かない」のは成長の証。言うことを聞く子は大人の都合のいいように育てられているだけで、生きる力の土台が出来ていない。「叱る=(教える)ことは手間隙をかけること。手間隙をかけて育てられた子は生きる力の土台を作る」土台を作っている子は思春期を乗り越えられる。土台を作ってない子が思春期を乗り越えられない。
 子どもは飛んだり跳ねたり、ちっともじっとしていないが、全部子どもにとって成長するための“仕事”です。子どものやることに無駄なことはなく、全てが生きる力につながる。「10」手のかかる子は、「100」生きる力を身に付ける。生きる力を付けるとき、子どもは大人をイライラさせる。

 笑顔は子どもの精神安定剤です。子どもの笑顔が良いのは、親だけでなく周りから笑顔をもらったから。最近の子ども達は笑顔が減っていると言われるが、関わる大人が減ってきているから。子育ては親だけではダメ。学校だけでもダメ。親と学校だけでもダメ。そこに地域が必要。「10」の力を持った一人の大人が関わるよりも、「1」の力を持った10人が子どもに関わった方が良い。その方が10の生き方や、価値観を知ることができる。関わった全ての大人が叱って・褒めて・伝えていく、それが本当のしつけ。

 育児書や周りの子と比べてはいけない。比べる対象は数ケ月前の我が子。こんなことができるようになったのね~!あんなことも!・・・(^.^)
  先生は講演中に会場内を歩きまわっている子どもを見て「チョロチョロ順調ね!」と笑顔。スーパーで親子が「買って~(泣)」「買わない(怒)」の修羅場を見ては「順調!順調!」と目を細めるそうです。
 
 先生の沢山の言葉を聞いて、「そっか~」と楽な気持ちになった方もいらっしゃるのでは?子育てに悩んでいる親たちに言ってあげたい。ギャーギャー子どもが言っている人は順調!毎日イライラするお母さん、順調よ!
「ウザイ!キモイ!と私に向かって暴言を吐くのは成長してるってことなんだ。順調に成長してるんだな」と思ったら腹も立ちませんよ!
 
楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。熊丸先生、沢山の素敵な言葉をありがとうございました。